3月27日の三浦環さんのお芝居では、女性や文化芸術の地位など、現代においても考えさせられるテーマが多く散りばめられています。というか、直球で訴えかけてきます(笑)
自身の役の深みやリアリティを出すためにそれらのテーマと向き合う状況になったとき、自分ってこうだったんだな、と意外と自分と向き合うことになりました。
ジェンダーとアートに関連した最たる記憶があります。
現在はジェンダー的にないと思いますが、私が小中学生の頃は、年に一回あった合唱コンクールは指揮は男子、ピアノ伴奏は女子と役割が決まっていました。基本は挙手制ではあったものの、女子が指揮者をやりたいと言っても、男子に指揮者を希望する人がいれば男子生徒が指揮者になる。逆もまた然りでしたが、ピアノを演奏できる人は限られるのでピアノを弾ける女子生徒が指名される。
男が引っ張って女は添えるだけ。ピアノが添えるだけのものなのかは別として、子どもながらに「面白くないな〜」と思った記憶があります。
杉山楓が演じる小木先生の役職「コレペティトゥーア」は、歴史的には、指揮者を目指している人がキャリアのスタートとして始めることが多かったようです。最近は女性指揮者も増えてきたし、コレペティトゥーアを最終目標とすることも珍しくはないみたいですけど、もともと指揮者になるのは主に男性、コレペティトゥーアは本来目指す目標への過程の仕事に過ぎなかった。ずいぶんいい時代になったんだな、と思いますが、小木先生は杉山より年上の役なのでそこはどうだったのかな、的な。
小木先生は、コレペティトゥーアという仕事に誇りを持っていると思います。ただ、誇りを持つに至るまでに、どのような過程があったのか。
それを感じられるよう、未だ問題山積のこの世の中に生きる一女性として舞台に立ちます。
舞台を見て持って帰れるものが絶対あります。
それはきっと大事なこと。
ぜひ観に来てくださいね〜(⌒▽⌒)
劇団静岡県史×菊川文化会館アエル 共同企画
音楽劇『マダム・バタフライ~三浦環ものがたり~』
父は御前崎市、母は菊川市、夫は掛川市出身のプリマドンナ・三浦環。
オペラ『蝶々夫人』の蝶々さんを、海外で2000回、歌い続けた。
明治から大正、昭和まで、女性活躍のパイオニアとして生きた一人の歌姫の物語。
脚本・演出 松尾朋虎
劇中歌 富塚章
ダンス振付 山本真理子(LIFE&MAKEY DANCE STUDIO)
出演者
小泉智幸、伊東雅貴、松島里香、赤堀愁、杉山楓、杉本琴音、永井希美、山﨑美代子、四ノ宮康介、藤森美香、阿部美幸、仲井惠、後藤麗、渥美嘉樹
アンサンブルキャスト
宇佐美芳子、臼井吏央、片山真由美、倉野直花、柴本久美子、塩崎明子、杉森裕美、仲田和恵、常葉大学附属菊川高等学校ダンス部(遠藤意、大関日菜、河合咲楽、坂本明佳音、杉本沙耶、杉山心暖、鈴木優良、鈴木来奈、谷髙朱音、山本桃花、和田悠、伊村彩、加藤心優、澤田凜音、杉山華子、嶺野叶空、安田美咲)
ダンス指導:山本真理子
メインキャスト歌唱指導:水島弘子
アンサンブルキャスト歌唱指導:ASUKA♪、菊池未来
舞台美術:松本和義、小泉貴弘
衣装・小道具:後藤美佐子、渡邉美和
照明・舞台: エスピーエスたくみ
音響:松島弘明 制作:菊川文化会館アエル
チラシ&ポスターデザイン:㈱グランロード
コーラス:フラウエンコール・菊川
2022年3月27日(日)
午前の部 開場 9:00 開演10:00
午後の部 開場13:30 開演14:30
会場 菊川文化会館アエル 大ホール
静岡県菊川市本所2488-2
Tel.0537-35-1515
入場料金 指定席 一般 2,500円 アエル友の会(アエルチケットセンターのみ) 2,300円 学生 1,000円
2・3F自由席 一般 2,000円 学生 無料(要整理券)
※当日券は500円増となります。(アエル友の会は、前売り券のみ)
窓口・電話予約はこちらから Tel 0537-37-3232
インターネット予約はこちらから
http://kikugawa-ael.jp/event_self/madamebutterfly/
チケット取扱所
菊川文化会館アエル 0537-37-3232
掛川市生涯学習センター 0537-24-7777
御前崎市民プールぷるる 0537-63-0195
主催/劇団静岡県史
共催/菊川文化会館アエル(指定管理者㈱SBSプロモーション)
支援/アーツカウンシルしずおか
特別後援/静岡国際オペラコンクール実行委員会
後援/静岡県、菊川市、菊川市教育委員会、袋井市、袋井市教育員会、掛川市、掛川市教育委員会、牧之原市、牧之原市教育委員会、御前崎市、御前崎市教育委員会、山梨県山中湖村、山中湖村教育委員会、静岡新聞社・静岡放送、、中日新聞東海本社