
牧之原のお茶と聞けば今は誰もが認めるブランド茶ですが、そんな牧之原茶にも波乱万丈の物語があります。
今回取り上げる侍姿の人物、一体誰でしょうか?
時は明治2年、時の将軍徳川慶喜が静岡にて隠居生活を送っていたころ、身辺の護衛を務めていた「新番組」という精鋭部隊が版籍奉還により急遽その職を失ってしまう事態に。そんなピンチに立ち上がった人物こそが今回ご紹介する写真のお方。
武士という特権階級を捨て、刀を鍬に変え取り組んだのが茶畑開墾!
しかし、水不足が顕著な土地柄であったため、作業は難航。しかも、一緒に作業をする新番組の侍たちは農業に従事したことなどない素人集団というのだからたまったものではありません。
そんな難局を見事な統率力で取りまとめた人物こそ、新番組隊長”中条景昭”です。
途中、神奈川県令へのお誘いもあったそうですが、「いったん山へ上ったからは、どんなことがあっても山は下りぬ。お茶の木のこやしになるのだ」と断固としてその姿勢を崩さず、生涯をやり遂げた人物です。
こんな芯の通った侍に憧れを抱いたのもうなずけます。
さてさて、劇団静岡県史ではこんな歴史上の人物にも数多く触れあう機会があります。作品を見るのも一つですが、是非演者として当時の偉人の息吹に触れてみませんか?
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